給付型の海外留学奨学金を追い求めるシリーズ、第三弾。
というわけで、今回はエラスムス奨学金とIELTS奨学金について調べてみた。
エラスムスはヨーロッパ諸国の複数大学で学べちゃう奨学金。
IELTSは、英語テストのアイエルツが提供している奨学金である。
ヨーロッパの大学を歴訪できちゃうエラスムスは、待遇もいいし、受かれば相当貴重な経験が積めそうだ。
エラスムス・ムンドゥス奨学金
なんか、舌噛みそう・・・というか、とても偉そうというか、権威がありそうな名前だけど、これEU圏内の複数国に留学できてしまう、しかも給付額が多いという、すごい奨学金だ。
もともと、エラスムス奨学金(後述)というのがあって、 そちらはEU圏内で、学生を交換留学させるものなんだけど、 これはその世界(ムンドゥス)版ということで、世界中の人が応募できるようになっているよ。
※奨学金情報につきましては、記事更新日現在のものです。募集条件等が変更されることもありますので、実際に興味が絞られたら、奨学金支給団体のオリジナルサイトでご確認ください。
どんな奨学金なの?エラスムスの概要をご説明
応募資格は、まちまちです。 というのも、この奨学金には、何十ものプログラムが用意されていて、そのプログラムごとに選考があるの。
近年地域統合が促進されてきたEUならではの魅力がつまった制度だよ。
欧州の、複数の機関が合同でプログラムを運営する修士または博士コースで、 学生は、学期ごとに、EU内の違う国の大学に移動して学ぶんだ! 授業の大半は英語で行われる!ということで、 何ヶ国語にも精通してなくて大丈夫。
英語で学びたい人にも、結構穴場だね。
プログラムの分野も多岐に渡っていて、ちょっと挙げてみるだけでも、 「熱帯亜林多様性・生態系コース」 「計量経済学コース」 「持続可能な発展のためのコンピュータ&コミュニケーション」 「分子テクノロジー」 「メディアアート」 「ドイツ・フランス哲学」 など、ありとあらゆる専攻が揃っている!
参照↓ エラスムス修士コースカタログ エラスムス博士コースカタログ
三つまでのコースに応募できるんだって。 応募者は、このコースへの入学を申請して、同時に奨学金も申請するかたち。 コースが多くて、全体の倍率は定かではないけど、 それなりに高倍率ではあるようです…。
詳細は、自分の志望するコースに直接問い合わせてみるしかなさそうだ・・。
気になる支給額
一年間の場合・・・2万4千ユーロ 二年間の場合・・・4万8千ユーロ ちなみに2016年3月のレートですと、2万4千ユーロは、300万円ほどに相当します。余裕で楽に、暮らせちゃうよ!
エラスムスプラス奨学金
EUの大学からは、エラスムス+奨学金で気軽にヨーロッパを行き来!
すでに欧州の大学に所属している場合は、エラスムスプラス奨学金というもので、他のEU諸国に、もっと気軽に留学できるんだ。 こちらは、倍率はそんなに高くなさそうな上に、結構な額が給付されるので重宝するんだって。
また、欧州は、いがいと英語で授業を受けれることが多いよ。 英語圏を考えている人も、視野を広げてみるのもいいんじゃないかな。
こちらについては、EU滞在の方々では、ネットでも話題になってる、おなじみの奨学金みたいだ。
簡単に言うとエラスムス留学制度は、留学のハードルを下げるために審査を簡単にしてかつ奨学金は受け取れるという制度なんだけど、国際交流が広まるというメリットもありつつ、特に勉強する気のない、休暇のつもりで留学する学生もたくさん生み出している制度です。
— tieckP(ティークP) (@tieckP) 2015年4月8日
https://twitter.com/Kino_Toshiki/status/671353310717325312
Kiel大学の交換留学生(エラスムス)として、来年の4月から半年間フィンランドの大学に留学することになりました!日本人でも、ドイツの大学の学生としての交換留学なので、返済不要の奨学金も月40,000円程補助されます。 — Aki @Kiel, Germany (@akihiroyasui_) 2016年2月20日
欧州留学中の人は、国籍とは関係なく、この留学金を使って気軽に他の国で勉強してこれるみたい。EU本部が推奨していて枠も多いせいか、大学によっては応募者全員が大体通るようなところもあるんだって。
アイエルツ奨学金
IELTSはTOEFLと並んでポピュラーな語学検定だけど、海外留学奨学金も支給してるよ。 一個だけかと思ってたら、三つも種類があったのだ。
※ 奨学金情報は随時更新されますので、気になった方は、応募前にブリティッシュ・カウンシルの奨学金情報頁をチェックしてみてください。 https://www.britishcouncil.jp/about/press/20111127-ielts-scholarship-2015
ブリティッシュカウンシルIELTS賞
東アジア地域限定で、五名選ばれるとのこと。
支給額
授業料として、1万2千ポンド。 190万円くらいです。うーん、生活費は支給されないんだね。 だいぶ足しにはなるかと思うけど…。
応募資格
• 応募時点で日本在住の方。 • 2015年(学年度)に、日本国内または国外の大学・大学院に進学され る方。 • IELTSのスコアを入学資格の一部として採用している高等教育機関に進学される方。 • 有効なIELTSのスコアを持ち、4つのセクションのバンドスコアがすべて6.0以上の方。 • ご自身の最新のIELTSを海外のブリティッシュ・カウンシルまたは日本国内で受験された方。 • 進学先からの入学許可書を2015年6月30日(火)までに提出できる方。
出典https://www.britishcouncil.jp/exam/why-take-exam/ielts-prize
入学許可書を提出、ということは、奨学金が貰えるかどうか分からない時点で、大学をもう受験して、結果が出ていなければならないんだね。 特に年齢制限は書いてなかったよ。 一次専攻を通過すると、今度はインタビューがビデオ録画されて評価されるみたい。 ちょっと恥ずかしいね…。 東アジア地区全体から、5名なので、倍率はかなり高いかと思う。
残り二つのIELTS奨学金も、2013年情報を見ると、30倍程度はあったんだ。 東アジア地区は、日本のほかには、タイ、台湾、ベトナム、フィリピンはじめ10カ国ほどの名前が挙がっているので、獲得者が出てこない国もあることになるね。 大体、フィリピンとかは英語も公用語だからねえ!帰国子女の方とかでなければ、流暢さでは勝てない気もっ(?) 志望動機と情熱で勝負かな。
IELTS Study UK 奨学金
支給額
日本から、五名選ばれるよ。 支給額は、3千ポンド。50万円くらいだわん。 うーん、勿論、嬉しい額ですが、ちょっと心細い額かもしれないなあ。これだけで生活はできないからね。別途貯金があったりしないと。
応募資格
・ 応募時点で日本在住、
・ バンドスコアすべて6.0以上、
・ 大学・大学院どちらもOK
・ イギリスの大学や大学院に留学する予定
と、大体IELTS賞と同じような条件です。
IELTS北米奨学金
支給額
日本から3人に6,000ドルが支給されるよ。 2016年3月現在のレートで70万円くらいだね。 んー、もう一声!と言いたいとこではあるなあ。
応募資格
これも ・ 応募時点で日本在住、 ・ バンドスコアすべて6.0以上、 ・ 大学・大学院どちらもOK ・ カナダまたはアメリカに進学する人 と、おおよそご紹介してきた二つとおんなじだよ。
IELTS奨学金まとめと補足
UKと北米奨学金については、300語の課題エッセー提出があるようです。といっても、IELTS受験者なら、300語は、さほど多く感じないかと思う。 総合的に見ますと、採用数は少なくて倍率は高い (2013年で30倍程度。年によってもバラツキあるかと思います) けれど、支給額はそれほど多くないかなー・・。
ただもちろん、足しにはなるよね。 半年くらい一生懸命バイトしてお金をためなくても良いくらいは支給して貰えるんだ。
また受賞者は、ご家族ともども、英国大使館に招待されて、授賞セレモニーに出席することになるのだ。 これはちょっと格好いいし、親御さんも喜ばれることでしょー。 セレモニーでは、授賞者は、自分の留学目標をスピーチされている。デザインや土壌学、教育など分野はそれぞれだけど、やはり目指す目標をはっきりいえることが、獲得への道かと思われる。