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オランダに人種差別はあるのか?東洋人への対応は?【海外ヨーロッパでニイハオと挨拶される問題】

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 オランダは、多人種が共生する寛容で自由な国、という印象があります。確かにスキポール空港に降り立ち、アムステルダムにでも足を踏み入れれば、そこは日本人しかいない日本とはまったく違った光景が広がっています。

 金髪でふわふわしたお菓子みたいな子供たち、髪の毛を細かい三つ編みにゆってヒップホップ聞いている黒人のお兄ちゃんたち、それにインドの人、中国系の人、元植民地のスリナムやインドネシアからも、様々な人たちが来ています。

 では、実際のところ、人種差別的な経験を味わったかどうか、話してみようと思います。

 

あからさまな差別はなし

 明らかに人種差別だっ・・・!てことは無かったです。特に到着してはじめの頃はまだ、何をするにしても勝手が分からないのでどこかビクビクしていたのせいもあり、店員さんの態度がぶっきらぼうだったりすると、「差別・・?」とかいう言葉が頭をよぎったりすることもありました。

 けれど、オランダの店員さんは日本よりもフランクです。客と店員の間の距離が近い。「ハロー」といって「またね」とレジで挨拶する感じです。なので、人によってはとてもフレンドリーですが、パンクなお姉ちゃんだと、あからさまに超眠そうにしてて会計終わったらレジにつっぷして眠りはじめたりw、無表情な人は無理に笑顔作ったりは全然しません。

 なんで、ぶっきらぼうな性格の人に当たれば、日本と違うので何か違和感を感じてしまうことはあるかと思います。 

・・・しかし、まあ、気のせいレベルですね。

 ふりかえってみれば、日本にいたって、態度わるい店員さんに、ぶち当たることって、そこそこありませんでしたか?そういう人は、誰にでも同じように態度わるいものです。

レストランの追い出し作戦をくらった話

 しかし、「差別??」と思いかけた事例というのはあります。でもこれも非常にビミョーな話なのですが・・・。

 一回目はとあるレストランで日本人15人くらいで飲み会してました。すると、2時間くらい過ぎたあたりで、あからさまにスピーカーから流れる音楽が大音量になり、お互いの声が聞き取りずらく・・・。そしてまだテーブルの上に豪華料理が残っていたにもかかわらず、店員たちが、その皿を持って行ってしまうではないですか!!

 言葉ではっきり出ていけとはさすがにいいませんが露骨な追い出し作戦です・・・。2時間弱はまだ追い出されるには早すぎる・・・。

 しかしまあ、お店の側にも言い分はありそうなケースでした。その晩は混んでいて、店の中にも席待ちをする人々の列が出来ていました・・・・・・。団体客を追い出せば席は一気に空くので、追い出したくなるお店の気持ちは分かります。

 しかし、他にもテーブルがたくさんある中で、もしかしてわれわれがターゲットにされたのはアジア人だったから??オランダ人よりは狙いやすかったのでは?とか考えてしまいました。でもまあ、こればっかりは分かりません・・。音楽のボリュームが上がるのと、店員さんが皿を持って行ってしまうのは、前にも何回もやってるような感じでやられたので、本当にたまたまだったのかもしれませんし・・・。

 あとは、ギリシャ料理屋でケバブを食べていたら、寒い冬なのにおっさんがやってきて、なぜか客席の窓を二つとも開放しちゃうこともありました!めちゃめちゃ寒かったです。席にはわたし一人しかいませんでした。しかし、これも単に換気したかっただけの可能性もあるんですが、会計の時にそのおっさんが、ろくに挨拶もしない不愛想な感じだったので、けっこうむかつきました。

 しかし、単純にサービス悪くてぶっきらぼうな店だっただけかもしれず、これも差別なのかとは全然断言できないレベルです・・・。

 確実にいえるのは、感じのいい人は感じいいし、感じわるい人は感じわるいという、日本でも当てはまるルールの存在だけですね・・・。それをいちいち気にしても仕方ありませんね。自分をグッドバイブレーションのそばにいるように心がけるだけです・・。

 

海外では道端で「ニイハオ」と挨拶されると心得よ!

 それから、道端を歩いていると、子供たちに「ニイハーオ!」と挨拶されることがよくありました。単に挨拶だけならいいんですが(実際に中国人はとってもたくさんいるし、外見からしたら、中国・韓国・日本、へたするとタイ人あたりまでは、西洋人には見分けがつかない)、時々「なんか、からかってないかコイツ・・?」と思わされる時もありました・・・。

 実際分かりませんが。一回目は、咄嗟に反応できませんでした。

 じゃあどうこたえるべきか??

 私はもう、「ニイハオ」といわれたら「ニイハオ!」と笑顔で返すことにしています。からかおうとしているのであれば、戸惑うだろうし、単に挨拶してくれたんなら挨拶言葉を返してあげることになるので、友達への第一歩です。

 ガキンチョも、好奇心を持ってくれてるのだろうから、社交性ある人にとっては、彼らと友達になるチャンスでもあるかと思います。(前向きに・・・)

 これはヨーロッパに行く留学生皆が体験することで、「最初はむかついて ”こんにちは!”と返してたけどもうニイハオと挨拶してる」とか「こんにちは」「ハロー」と返す、とか色々です。まあでも、あんまり気にするほどのことではないかと思います。

 オランダでは、西洋人、黒人、中東の人、は割かし多いんですが、アジア系はその中では比較的少ないというのも、こういうことの原因かもしれませんね。

 

しかし、差別がないとは言えない

 日常レベルで露骨な差別にあうことは、ほとんどないと思うのですが、他の人のブログを拝見していると、東洋人の吊目や細い目がネタにされるテレビ番組があったり、道端で子どもに、「中国に帰れ!おまえらがいっつも問題起こす!」などとオランダ語で言われたりする事例もあるようです。

 また、右翼が世界的に盛り上がっている昨今、オランダでもウィルダースという右翼政治家が台頭していて「モロッコ人が問題を起こしている」など発言して裁判所に訴えられて有罪になったりしていました。(司法システムが政治と独立して機能しているとこは凄い、日本と違う)

 それと、移民とはちょっと違う、旧植民地出身の人々もオランダには来ていますが、就職や昇進などの側面で、白人が優遇される事態というのもそこそこあるようです。

 

結論としてはどう考える?

 オランダに人種差別はあるのか?という問いに対しては「表面的にはほとんどない」と言っていいかと思います。表面から一歩進んだレベルでは、差別がないとはいえない状況です・・・。

 しかし、日本も外国人に家を貸さないことで有名だったり、オランダにくらべれば遥かに外国人の正規雇用は少ない土地柄ですので、まあ他の国のことをとやかくはいえないですね・・・。

 ただ、これだけは言えると思うのは、オランダ人の大抵の人は、とてもオープンでフレンドリーです。どこの国にも、いやなやつ、性格の歪んだやつというのは、ざんねんながらいるかと思います。そういう人に遭った時に、自分が原因をどう捉えるか、ですよね。日本の場合だと、いやな対応されると、「自分に個人的落ち度が何かあったか?」などと考えちゃうことがあるかと思いますが、オランダでは「私が日本人だからか?」と置き換わります。この点は、ある意味では、自分のパーソナリティが直接傷つくことはないので、楽といえば楽な部分でもあるかもしれません。

 でも、差別するような人とは友達にならなければいいだけで、グッドバイブレーションな人と友達になればいいだけです。そして差別?と思っても、それが見知らぬ人への好奇心からきてるだけなんだったら、友達になれる可能性もある。さしあたっては、そういう方向でしょうかねー。

 

オランダ事情記事は、他にも色々ありますので、お読みくだされば嬉しいです☆ 

english30.hatenablog.com

 

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