さて、交換留学に行って「ここには私が求めていたものがすべてあった!」くらいな感慨を受けてしまった私は、「ぜひとも海外に移住したい!」と思うようになってしまいました。
三年間くらい住みたい、あわよくば永住してもいいや!という感じです。
住む、ということは、資産家でもない限り「その国で働く」ということとイコールになりますよね。
しかし、海外で働くというのは、外国人にとっては、やっぱり何がしかのハードルが出来てしまうものです。
私は、Twitterで海外就職、海外放浪組をフォローさせてもらったりもしていますが、職業はなかなか皆さん謎です・・・。
しかし、ITやデザイン、あるいは何かしらの分野の専門知識を持っておられる方が多いようです・・・。中でも、いまやITは世界中でニーズが高いですので、英語さえ出来れば、エンジニアやプログラミングの分野では、割と世界中どこでも容易く就職できてしまう状況はあるかと思います。
しかし、何の専門分野(というより技術)も持たないで来てしまった私です・・。ので、果たして本当に海外行けるのか??と一度真剣に考えないといけないなあ、と思い始めました。そんなわけで、検討過程をメモしてみますので、同じような境遇にある方の、何かのご参考になれば嬉しいです。
海外就職と一口で言っても、幾つか働き方のオプションはありそうです。
- 日本企業の駐在員として働く
- 現地企業に就職する
- 日本語教師になる
- PhD研究員になる
- フリーランスになる
こんな感じですね。順番に検討していきたいと思います、
日本企業の駐在員として海外で働く
どんな職種の募集が多いのか?
試しに、海外求人の「ワーキングアブロード」というサイトを見てみました。
求人は多い順番に、今時点では
- IT関連(76件)
- 電機(電気/電子/半導体)(53件)
- 機械(自動車/精密部品など)(47件)
- 財務・会計(37件)
- 事務(29件)
それから、マーケティング、カスタマーサービス、ホテル・レジャー・旅行、教育・・・
というように続いていました。
IT系が断然需要が多いのは、予想通りですね。
それから二位の電機関係、三位の機械関係は、やはり日本のメーカーが生産費を抑えるため、海外に工場を建設して製造していることからです。なので生産管理など工場のプロフェッショナル知識が必要そう。勤務地も、中国やベトナムなど、アジアが多いです。
財務会計も、専門知識を持った人を探す求人が多いです。
それでは、大した技術がない私が、応募できそうな案件にはどのようなものがあるでしょうか。探してみました。このサイトでは、求人が「シニア」「スタッフ」「エントリー」levelに分かれていて「エントリー」が一番、専門性が低くても雇ってもらえそうなランクになります。
- 総務兼企画(スタッフlevel)
アジア ベトナム Ha Noi, thu do 年収 US・ドル 3万ドル 以上 英語能力 ビジネス会話 (TOEIC 735-860) 仕事内容 ◆日本人駐在員のサポート業務 ◆日本語資料の作成、見積書の作成、来客対応 ◆プロモーションイベントの企画、運営のサポート ◆財務管理、財務計画の作成 ◆労務管理、採用業務のサポート ◆ローカルスタッフのサポート業務...
- 購買担当
北米 メキシコ Guanajuato 年収 経験と能力に基づく 英語能力 日常会話(TOEIC 475-730) 仕事内容 メキシコ拠点(現地採用)の購買担当としてご活躍頂きます。 スペイン語でローカル企業とやりとりをしながら各種部品を 調達頂きます。 拠点内では日本語での対応も求められます。 また、日本人駐在員の通訳業務、書類の翻訳など 駐在員と現地の方々の橋渡し役も担って頂きます。 ※英語の使える方には北米の顧客、関係各社とのやり取り等もおまかせします
- アナリスト/アソシエイト
北米 アメリカ合衆国(米国) California 年収 日本・円 300万円 〜 500万円 英語能力 日常会話(TOEIC 475-730) 仕事内容 【募集職種】アナリスト/アソシエイト(フルタイム) ベンチャー企業への投資の際のWEB調査サポート 営業サポート マーケティングサポート 【募集背景】 会社の事業拡大、成長に伴う増員 【魅力ポイント】 世界各国の人たちと仕事が出来、アメリカ シリコンバレーの働き方を体験できます。
・・・こんな感じで、英語能力さえあれば、専門性が高くなくても出来そうな仕事の募集は色々ありました。
ただ、このサイトには、ヨーロッパの職は、ちょっと少ない印象・・・。アジアが多いです。あと、日本企業の駐在員といった案件が多いので、日本の労働条件とは違ったところで働きたい、という人(私も含む(''◇'')ゞ)には不向きかもしれませんね。
この他にも、「海外求人」などで検索かけると、色々な就職サイトが出てきます。
例えば、こんなのとか。
日本企業の海外事務所で働く場合には、英語力はもちろん求められている場合がほとんどですが、TOEICの必要点数は、それほど高いわけではありません。(700点くらい)ので、現地採用に比べると語学面でのハードルは低くなりそうです。
また、VISA等についても、会社側が用意してくれるのはいいですね。
特定の国を希望する場合は、その国に本拠地がある外資系企業の、日本法人の求人をチェックする手もあるかと思います。
現地企業に就職する
これは、「行きたい国(オランダなど)+求人」で検索すれば、それっぽいサイトは色々出てきます。
他には、「Linkedin」など、国際的なビジネスSNSに登録するという方法もあるかな~と思います。
Linkedinも、経験levelを選択できますので「インターンシップ」「エントリーlevel」を選んでおけば、語学要件以外は、そこまで高くない求人が検索できます。
しかし、やっぱり語学要件は、結構高いなあ、と感じます。まあそもそもサイト自体はオール英語ですし、とりあえずまあ、「英語は出来て当たりまえ!」といった感じですね。
あと、現地企業だと、あらかじめ居住許可と就労許可を持っている人、というのが条件に上がっていることも結構多いです。(会社が用意してくれるのも、稀にはありますが・・・)これは、ハードルが一個高くなります・・。
オランダも、以前は日本人は特権的に就労許可が要らなかったので、現地企業もVISAを申請する事務的負担がなくて、採用しやすかったようですが、2017年から、必要になってしまいましたので、採用側からして、そのインセンティブはなくなっていると思われます。
いい点は、雇用慣習も、現地基準のところが多くなるので、もちろん国や会社によって違うとは思いますが、オランダだったら、サービス残業当たり前!みたいな空気は薄いところで働けるかと。
日本語教師になる
さて、日本語といえば、とりあえず日本で生まれ育っていれば、誰もがもっている技術といえます。なので、スキル無しの人でも、割と取っつきやすさはあるのではないかと思います。
日本語教師は、需要としては外国人に日本語を教えることなので、自然と海外にある日本語学校での求人もあるのです。
日本語教育能力検定を受けていたり、大学で言語教育を学んだ背景があれば、働きやすくなるかと思います。
▼日本語教育能力検定試験についての参考記事▼
日本語教師、海外での求人情報
国内外の、日本語教師求人が閲覧できます。若干名が多いですが、件数もそれなりに沢山ありますので、根気よく応募しまくれば、採用してもらえるかも・・!
ただ海外校はアジア地域が多いので、オランダに行きたい私にはちょい微妙なんですけどもね。
多いのは、中国、韓国、台湾、ベトナムなど。
それに、オンライン案件も、ちょいちょいあります。
自宅から教えられるのは、気軽でいいですね。
なお、日本語教師は、決してお給料がいい仕事ではありません・・・(^^;
しかし、生きてはいけるくらいは貰えるところが多いです。
上のサイトでは、特にアメリカの日本語教師案件が多く見れます。
日本語を使う仕事を探す
では、日本語教師以外には、日本語が運用できる、ということで就けるお仕事はないものか・・・と調べてみますと、
こうしたサイトがあります。
多いのは、カスタマーサポート。つまりは、コールセンター業務です。
あとは、ゲームやアプリなどのローカライゼーションをチェックといった案件も割と多いですね。テレビゲーム好きやギークで、海外志向のある方にはいいかもしれません。
コールセンター業務も、人によって好きキライは分かれそうな感じもあります・・。
PhD(博士課程)研究員になる
日本だと、基本的には、大学院生は博士課程であろうと、学費は払わなきゃいけないところが多いわけですが、ヨーロッパでは無料の場合も多いです。
さらには、何かの研究プロジェクトに参加したり、授業を持つことによって、博士課程学生でありながら、お給料も出ることがあります。
ただ、プロジェクトに入ると、それなりに「研究しろよ、そして結果を出せよ、プレッシャー」が上の教授陣から出るため、そんなに、のんびりしてもいられず、ハードな毎日になることもあるようです。
プロジェクト型は、どこからか予算を貰ってなされていて、結果報告書を提出しなきゃいけなかったりしますからね。
しかし、大学院生だと、VISAとしても、学生ビザでばっちり滞在できるというメリットもあります。
これは、個々の教員に直接アピール・メールを送ったり、行きたい大学のサイトをチェックするなど地道に調べるしかないかもしれません。
他に便利なのは、「Linkedin」でも、仕事探しのキーワードに「PhD student」と打ち込むと、お給料が出るPhDプログラムが抽出できますので、これを定期的にチェックする手もあります。しかし、出てくるのは理系が多いですねー。文系でも、ないことはないはずなのですが。
また、最近では「academics.com - Jobs in research and higher education」というアカデミックな仕事を探せるサイトもありますので、ここで検索してみるのも手です。
海外でフリーランスになる
起業して、フリーランスで働くという手もあります。
これについては、色んな人がネット上で情報を公開していますので省略・・・。
実際に見聞きしたケースでは、日本人向け塾の運営、日本の特産品商い、整体師、カメラマン、などをしている方々には出会いました。
最初は、日本企業の海外支部に入って、現地で暮らしつつ、フリーへ転身、というケースもありました。
まとめ
今回、あらためて調べてみて、やはり海外・・それもヨーロッパで働くとなると、それなりにハードルは高いなあ・・・と感じました(;'∀')
英検1級レベルの語学力があれば、だいぶ選択の幅は広がると思いますが、今の私の英語力だと、まず、妥当なのは、日本企業の海外営業部とか、日本語教師になりそうです。
しかしこの場合、私が希望するオランダの案件はとても少なく、日本企業が進出しているアジア地域が多いですね・・・。大体、日本型雇用慣行がいやだし、ワークライフバランスをちゃんと保てる会社がいい・・。となると、
日本企業の海外法人って微妙な気もしてしまうのですよね・・。
そうすると、私の場合は、今の選択肢として妥当なのは、「PhDポジションを探す」「海外フリーランス」あたりになってくるのかな、と思いました。
しかしお給料が貰える博士課程ポジションがすんなり見つかるかは分からず・・・。空き時間に、とりあえず地道に、指導教員になってくれそうな教授探しをしてみるとこからスタートです・・・。
博士課程に入っちゃえば、給料がないポジションでも、とりあえず無料だし、学生ビザもおりて長期滞在できるようになるというメリットはあります。
ただその場合、どっちみち自分一人、超つつましく食べていけるだけの収入は確保しておかなきゃいけません。となると、フリーで少しでも稼げる道を探っておくしかないのかなあ、などと思ったりしたのでした。
とにかくも何かしらの仕事に就ければ!っていう気持ちの場合は、観光ビザで渡航して、わずかな知り合いのツテを頼りまくったら、何かしらの仕事は見つかるような気もしたりはするのですが・・。(渡航前にメールで人に聞きまくった方が早いか)
今回は、自分のためにまとめた記事でした。さて、これからどうしようかな。