こんにちは。オランダに半年間留学していましたが、講義は英語で聞き、他の学生とのディスカッションも英語で行っていました。
オランダ人はものすごく英語が流暢なこともあり、留学生同士、留学生とオランダ人をまじえた会話というのは、圧倒的に英語でなされることが多かったです。
そこで、日本である程度は練習してきたはずの、自分の発音が全然通じなくて焦ったりもしました!そこで気付いた、なんで通じなかったのかの理由を今回は書こうと思います。
それと、オランダにいる時に、ランゲージセンターで、英語そのものの授業にも通いました!講師はイギリス人。
日本では教えてくれなかった、英語の発音方法について、色々と習いましたのでそれについてもメモしておきます。
☆目次☆
- What、Where、Why、Whiteなど、「W」の発音
- 「T」の発音と「D」の発音方法
- 「K」「P」「T」は息を漏らして!
- 「Th」の発音は遠くからやって来る・・・・・・。
- よく使うけど、カタカナの影響で発音を間違えやすい単語
- 積極的にコミュニケーションしてくしかない!
What、Where、Why、Whiteなど、「W」の発音
まず、「あれ、通じない!」「日本で習ったのと違う!」と真っ先に思ったのが、「W」でした。
日本の英語の授業で典型的な読み方は、「ホワット?ホウェアー?ホワーーイ??」ですよね。そう、やたらと「ホ」の字を付けて読みたがってしまうんです。
で・す・が!これは少なくとも現在、使われてません!
なんで「ホわ~い??」とか聞いても、「ほ??」と不思議な顔をされてしまうことと思います。「W」は発音しないようにしましょう。
従って、シンプルに「ワット、ウェアー、ワイ」になりますよ!
色名の「ホワイト」も、「ワイト」ってな感じになってきます。
「T」の発音と「D」の発音方法
そして、これが出来ると、ちょっとワンステップこなれた英語発音になるよ、というのが「T」と「D」です。
日本語は、子音の後ろに全部、母音がくっついていますよね。
なので例えば、「D」の入った地名「ドバイ」がありますが、日本語で発音すると、
DOBAI・・と、このようにDの後ろに母音のOをついついくっつけてしまいます。
しかし英語表記は、Dubai「デュバイ」。日本人には読みにくいので「ドバイ」にしてあるのかもしれませんね。
また分かりやすいのは「夢」つまり「ドリーム」です。日本人は、思いっきり「DORIIMU」と発音しますよね。Dの後ろにOを付けています。
ただこれ綴りを見てみると「Dream」になっていますし、実際英語では「D」はあくまで子音しか発音しないんです。
カタカナ表記にしてみると、近いのが「デュリーム」というような読み方です。
「ド」という時は、下を上歯茎の裏側に、結構ぺたっとしっかりくっつけると思いますが、子音の「D」を読む時は、舌先が一瞬だけ上歯茎の裏側にタッチして、あとは次の発音の位置に滑っていくような感じです。
そして「T」の発音。これもついつい、日本人がカタカナ英語の刷り込みで、母音をつけて発音してしまいがちな音です。
例えば、「Tree」。樹木ですが「ツリー」って、ついつい言っちゃいたくなりますよね。けど、この場合のTもあくまで子音。カタカナでは「テュリー」場合によっては「チュリ―」に近くなります。舌先が歯茎の裏を一瞬だけなぞる感じ。
「トラベル」とか「トリップ」とかも同じです。
英語だと「チュラベル」「チュリップ」といった音に近くなりますよ。
この二音が出来るようになってくると、ちょっと英語っぽく聞こえ出します。
「K」「P」「T」は息を漏らして!
そして、K,やP、Tの音は、息が勢いよくともないます。
ちょっと汚いですが、気持ちとしては唾を飛ばすようなイメージです。
息を少し打ち付け、爆発させるようなイメージで発音すると、それっぽくなります。
「Th」の発音は遠くからやって来る・・・・・・。
日本の学校では「TH」は、上の歯と下の歯の間から、下をはみ出させるようにして発音する、と習いますね。
もちろんこれ、間違いではありません。
なのですが、日本人やその他外国人(ドイツ人とかゲルマン系の人々もその傾向あり)は、これを意識しすぎてしまい、とてもかたい発音になってしまうようなんです。
「ス」の音は、あくまでも、スムーズにするーっと、風が通り抜けていくようなイメージで発音しろ、と先生に言われました。
肩の力を抜いてリラックスして、眠くてもう喋るのがおっくうだよ・・・くらいな気持ちで、だらしなく「ス」を言うくらいなのがいいようです。
「ス―ッ」ていう風が、細く、遠くのどこからやってきて、それが口の中を通り抜けていくようなイメージです。
「”Th”の音は遠くからやってくるんだよ。」と先生が言っていたのが印象的でした!
よく使うけど、カタカナの影響で発音を間違えやすい単語
「She」と「Sea」区別できますか?
彼女を表すSheと、海を表す「Sea」カタカナで書くと、どちらも「シー」ですが、実は発音の仕方が違います。
発音記号を見ると、Sheは「ʃi;」、Seaは「síː」で、違っているんですねーーー。
とりあえず、カタカナにすると、彼女の方は「シー」、海の方は「スゥィー」に近い発音になるんです。
私は、「スゥィー」の方がなんか英語っぽい感じがしちゃうので(笑)ついつい、
「She」の方も「スゥイー」とか言ってしまってたんですが、間違いでした・・・。
「She」の方は、リラックスすれば日本人なら発音しやすい音です。
「さしすせそ」という時の「し」に、とても近いからです。
「しーっ、静かに!」という時みたいに、息が漏れてくる音ですよね。これです。舌は口の中のどこにもつかないで、狭く「イー」という形で閉じた上の歯と下の歯の隙間から、シーと息が通り抜けていきます。
一方「Sea」の方は、息はそんなに漏れないです。
「Car」や「Park」は下顎が思ったより下がる。
自動車を意味する「カー」や、公園を意味する「パーク」。
このどちらも、カタカナで日本でも使われていますので、これもその罠にはまりがちな言葉。
発音記号を見てみると、Carは「kάɚ」、「Park」は「pάɚk」となっています。
この場合、日本語の「あ」よりも、下顎を下げて、ちょっと放心したような感じで「あ」の音を出すことになります。
口の開きが大きくなるので、前に音を出すよりも、口の中に「あ」の音を響かせるようなイメージが近いかと思います。
「Language」の読み方はランゲージではない?
「ボディ・ランゲージ」というように、カタカナでは言います。
けれど、英語の発音記号は「ˈlaNGgwij」なので「ラングウィジ」と、「ゲージ」ではなく「ウィジ」になるのです。
「Graduation」の読み方はグラデュエーションではない?
日本人は「D」とあるとついつい、カタカナ発音の影響で「づ、で」の音で読みたくなってしまうものですが、これは発音記号は、「gr`ædʒuéɪʃən」「グラジュエーション」が近いです、先に出たドバイにしても、「デュバイ」と「ジュバイ」の中間のような音になっています。
「Lack」と「Luck」も大違い。
前者のLackは、「欠乏」を意味するラックで、発音記号は「lˈæk」です。
後者のLuckは、「幸運」を意味するラック。ラッキー!のラックですね。発音記号は「lˈʌk」です。
この二つも意外と難しかったりする(笑)
「~が不足していて」の意味でラックと言っているつもりが、「何かがラッキーだったの??」と勘違いされたりw
原因は、æの音を、強く発音してないせいですね。この「あ」の音は、日本人からすると、ちょっと汚い音に聞こえます。「あ」にちょんちょん〝、つまり濁点〝をつけたみたいな、「あ~ん?」と凄んでいる時のような「あ゛」の音になります。
「Good」はグッド!では無かったりして。
「Good」や「Wood」は、「グッド」とか「ウッド」とか、日本語英語では、小さな「ッ」を入れて発音する習慣がありますよね。ですがこれは微妙です。
小さいッって、実は不思議な音で、この記号の時、私たちは実は、一拍分、沈黙しているんです。何も音は出ていない。沈黙の拍があるという記号なんですよ。だから外国人には最初は難しかったりもします。
Goodの発音記号は「gˈʊd」、同じようにWoodの発音記号は「wˈʊd」です。
小さい「ッ」の気配など、どこにもない!!(;'∀')(;'∀')
音は、繋がってますね。「グード」とか「ウード」みたいになっています。
・・・なんで、日本語のカタカナにした時、小さいッが入っている単語は要注意ですよ。それは日本語特有な読み方で、通じなかったりしますからねーー。
日本のバス停が恋しい??
もう一つ、私に区別が難しかった単語は、「Bath tub」と「Bus stop」です。
「日本の何が恋しい?」みたいな質問をされた時に、
「日本のお風呂が恋しい~~(バスタブに浸かって温まりたい~)」と答えると、
「??、君は、バス停がそんなに恋しいのかい??」みたいな反応をされることが何回がありました・・・(;^_^A
「バスタブ」という発音が、「バス・ストップ」を急いでいった時の音、「バストップ」に、酷似していたゆえんです。。
「バスタブ」の方の「tub」は、「u」の字があることで、ちょっと下に落ちるような、重いくぐもった音になるんです。
この発音が難しかった・・・。
「woman」は、ウーマンとは読まないよ!
はあ、本当に、日本で流通している片仮名英語って、英語学習のオブスタックルになっております。ついついジャパニーズ・イングリッシュで喋ってしまうと、通じないことも多々・・・(;'∀')
「Woman」も代表的なカタカナ発音しちゃいがちな単語です。
発音記号は、「ˈwʊm.ən」ですが、これは「ウーマン」ではなく「ウォマン」の方が近いです!「ウ」ほどに口は丸めません。
「ウォマン」と言っといた方が通じるでしょう。
「tion」は「ション」ではなく「シュン」になるよッ!
それから、意外と見落としがちなのがこちら。
「consolation」「recognition」「diction」とか何でもいいんですが語尾の「tion」の数々ですが・・・発音記号をみますと、「ˈdɪk.ʃən」みたいに「.ʃən」って書いてあります。
これは「ション」って読まないのです。
「シュン」って読みます。
なんで、「コンソレーシュン」「レコグニシュン」とか、そういった発音になるのですよ。早いうちから意識して、慣れておくといいですね。
積極的にコミュニケーションしてくしかない!
こんなわけで、日本人が苦手な発音としてよく言われるのは巻き舌の「R」と「L」の違いですが、それ以外にも、色んなポイントで日本人が陥りやすい、変な発音ポイントがあることが、留学してはじめて分かりました!
交換留学前も、オンライン英会話などはやっていたんですが、先生は慣れていて、少々変な発音でも聞き取ってくれていたんでしょうか、気づかなかったのです。
オランダに着いて、ヨーロッパ人や英語ネイティブの人やらと日常会話する中で、気づいていったことが多いです。
特に、ローマ字とか、カタカナ英語による影響は大きいなと感じました。ローマ字もカタカナ英語も、発音は非常にジャパナイズされているものですからねーー。ついつい、これに引っ張られてしまっているものです。
今回、よく使う単語で、間違えやすい英語発音を挙げておきましたが、他にもたぶん、現地で話していると色々出てくると思います!それも面白いんですけどねー。