オランダのスーパーや市場に行くと、よく見たことのない野菜がたくさん並んでいます・・。思わず興味津々になって、片っ端から試したくなってしまうのが異国人の習性というもの・・・。
オランダで手に入る野菜を、色々試しに食べてみて書いていくスレッドがこれです。
随時更新予定~。ヨーロッパはだいたい品揃えが似ているのではと思いますので、ヨーロッパ渡航をお考えの方も、入手できる野菜の参考にしてくだされば嬉しいです。
それにしても、オランダは食料品の価格が軒並み安いので、本当にハッピーな気持ちになってしまいます。日本の物価が高すぎるのかもしれませんけど・・・。
チコリ
オランダ名:witlof 英語名:chicory
価格 一個50セント前後(60円前後)もっと安いかも
は!これが「チコリ」だったのか!今まで海外のお茶や穀物珈琲の成分で「チコリ」という名を目にすることはあったものの、生を食べたのは初めてだった。
キク科キクニガナ属。サラダとして食べるのが主で、コーヒーの苦味付けにも使われる。学名の「Cichorium」は「サラダ、根菜」を意味するギリシャ語「kichora」が由来といわれている。(無料ウィキより)
大人の手のひらから少しはみだすくらいの大きさの葉野菜。レタスに似ているのだが、細長くてシュッとしている。食べると、わずかな苦みがあって、食感は白菜とレタスの中間くらいのシャキシャキ度。煮て食べても、わずかな苦みがアクセントになる。グラタンや煮込み料理に使われてるらしー。安いです!
キャベツ
(オランダ名:spitskool)
価格:1ユーロ18セント
どは!なんか間違ったキャベツがある・・・・・・。
と思って買いましたが、メジャーなキャベツなんです、オランダだと。なぜにこんな形に・・?きれいなコーン状をしてますです。
でも葉っぱをむくと、まん丸な葉っぱです。そして味は日本のキャベツと大差ありません。
ほうれん草
(オランダ名:spinazie 英語名:spinach)
価格:1パック 1ユーロほど
1パックに450g、どかっと詰め込まれてます!全然ほうれん草にみえなくて、6センチくらいの、細い茎がついた、普通の葉っぱなんですが、食べてみるとたしかにほうれん草の味がしますねーー。
でも日本のほうれん草ほど、エグみがなくて食べやすいです。そのままサラダに入れてバリバリ食べちゃっても美味しい。逆に、ボリュームや味の濃さはないので、お浸しには向いていないかも・・・。
かぼちゃ
(オランダ名:pompoen 英語名:pumpkin)
価格:1個 1.3ユーロ前後(市場で購入)
おなじみの南瓜です・・・。でも、緑色の日本のかぼちゃと違って、皮も中身も鮮やかなオレンジです。ハロウィンのランタンで見かける種類ですね。
味については、日本のものより甘みと粘り気が少なくて、シャキシャキホクホクした食感です。
果物ナイフしかなかったので切るのに苦労しました・・・。(ぎこぎこシーソーのように刃を入れていった)
バターナッツ
(オランダ名:flespompoen 英語名:butternuts)
価格:一個2.49ユーロ
日本でもたまに見かける、バターナッツと呼ばれるこのかぼちゃ。ベージュ色で細長いひょうたん型です。オランダでは、割とどこにでも置いてあります。スーパーで買ったのもあり、オランダにしてはちょっと高め。ふつうの南瓜より高い・・。
ふつうの南瓜より柔らかくて、黄色も薄く、味も淡泊。生でも、薄くスライスしてこりこり食べれます。サラダに混ぜてもよいかも。煮るとすぐにグズグズになるので、ポタージュなどに使うのが最適とされてる野菜です。綿は、ひょうたんの下の部分につまってるので、ここだけくりぬけばよくて、細長いところは、まるまる食べれます。
フェンネル
(オランダ名 Venkel 英語名fennel)
価格:1個98セント
は!これがフェンネルだったか・・。インド料理のお口直しで、たまにレジのところでもらえる、すっとするいい香りの実をご存じでしょうか。この植物の実だったようで。
ハーブティーの材料の一つとしても、ポピュラーです。
セリ科ウイキョウ属の多年草。歴史上もっとも古い作物の一つとか。
地中海沿岸が原産地のようです。
魚料理などの味付けやカレーに用いられるそうです。
玉ねぎよりも、一回り直径が大きい鱗茎から、ハーブみたいな葉が少し生えてあってカットされてます。
・・・しかし丸ごと一個は使い切れない・・失敗した感が今あります・・。
というのは、あえていえばセロリに似ていますが、もっと個性的な甘いハーブの薫りがするんですね。だから、あくまで肉や魚の匂い消しとか隠し味に使うの良さそう・・。
さつま芋
(オランダ名:zoete aardappel 英語名:sweet potato)
さつま芋です。色が日本のサツマイモとちょっと違います。もっとオレンジがかってます。味はといえば、日本の芋の方が、みっしり見が詰まってる感じもしますが、ほとんど変わらないかも。色のせいか、どことなく南瓜に似た味がするような気もしますが・・・。
じゃが芋
(オランダ名:aardappel 英語名:potato )
ぴかぴかしてるのは洗ったばかりだからです。右はサツマイモに見えますが、
どっちもジャガイモです。味は日本のジャガイモとさほど変わりません。
けどジャガイモはオランダ人の主食ということで、オランダでは週に四日はジャガイモを食べ、年間一人80kgもを消費するそうな。
そんなわけで、ジャガイモにも、料理の用途によって色々種類があるようで、、煮崩れしにくかったり、ポタージュやマッシュポテト向けだったりと・・・。
市場で売り手さんに聞けば、きっと熱心に教えてくれるかと思います。
玉葱
(オランダ名:uien 英語名:onion)
オランダでは紫色の玉ねぎをよく見かけます。中には写真のように小さくて細長い玉ねぎも。外側はピンク色で、皮をむくと、右のように紫がかっていて、なかなかキレイです。味は・・・それほど変わらないです。生だと辛いし、切ってると涙出ますし、あ、でも玉ねぎ独特のえぐみというか臭みは少ないかもです。
レッド・ビーツ
(オランダ名:rode bieten 英語名:red beets)
価格:2個で86セント
玉ねぎくらいの大きさの、なにやら濃い紫色のかぶ??のようなものを見かけたら、これがビーツです。切ると、中は深紅で年輪のような模様が見え、ピンク色の汁がほとばしる。果物になりたかった野菜??といいたいほど、甘い。
ただ砂糖大根の仲間なので、辛みもあって、生で食べるとと独特の甘みと辛みの調和がある。生だと、アボカドと一緒にサイコロ切りにして、玉ねぎの刻んだのを少しだけ加え、マリネ風にしても美味しい。
なんと、ロシア料理のボルシチの材料。あの赤色を出しているのは、このビーツだった・・・。お肉などと一緒に煮込みに使われるのが主のようだ。
血流をよくする酸化窒素を含み、赤い色素ベタシアニンには強力な抗酸化作用があり、イギリスでも健康野菜として注目されているそうな。
ただこれ、ほんっとに、煮るとお湯がまっピンクに染まるのだ・・!下の写真のように・・。これって凄くヨーロッパ的な色合いな気がするのだけど、どうだろう?
セロリラブ
(オランダ名:knolselderij 英語名:celeriac)
価格:1個0.9セント程。
この八つ頭みたいに巨大でボコボコした変な球体・・・。どうやって食べるんじゃい??とか思うんですが、意外と簡単に料理できるし、美味しいんですな。
セロリラブといって、セロリの仲間の根っこにあたります。市場では、たまにセロリの茎や葉が付いたものも売っています。
煮るとすぐに柔らかくなって、味もホクホクさくさく、ふんわりセロリっぽい匂いが香ります。だけど、セロリの茎ほど強烈じゃなく、あくまでふんわりと。
変わり肉じゃがとかを作ってもいいかも?
フランスでは、林檎とあわせてサラダに使われているみたいですよ。
キャッサバ(注意!)
オランダ名はcassave。はい、キャッサバです。海外で手当たり次第にものを食べる時には注意が必要ですねー…。キャッサバ芋を買ってきて、ごはんと豆と一緒に鍋に放り込んでから、調べたところ、、、「有毒」!でした!! 慌てて、芋を鍋から取り出した・・・。
キャッサバには、苦い種類と甘い種類があります。苦い種類は、主に工業用に使われたりバイオエタノールに使用されます。これには、シアン化合物という名前からしてヤバそうな毒が含まれています。煮詰めたりして、毒抜きをすれば食べられるそうですが・・・。
そして甘い種類も、同じく毒が含まれています、少量みたいですが。なので皮や芯に毒が多いので、これを取り除いて、茹でて食べるみたいですね。ネットで見た限りだと、知らずに生で食べちゃった・・・けどぴんぴんしているというポストもあったので、甘味種であれば、まあ弱い毒なんでしょう。でも気持ち悪いですね・・・。そんなわけで、一緒に炊いたご飯は、もったいないのでそこそこ食べてしまいましたが・・(なんともなかった)たぶん、面倒なのでもう買いません。でも、テンプラとかにして食べると美味しいみたいです。あとタピオカの原料でもあります。
見た目は、焦げ茶色のけば立ったお芋で、ずっしりと重く、表面には蝋のような、なめらかなつやつやしたものが吹き出しています。
ラディッシュ(はつかだいこん)
(オランダ名 RADIJS 英語名 radish)
価格:一袋53セント
これは日本でもよく見かけますね。しかし1パックに入っている量が違います!100円以下で、日本のパックの3倍は入ってます。葉っぱも元気。
このままでも食べれますが、やはり大根と同じで辛みがありますね。刻んでサラダにするか、葉っぱごと煮込んで食べても良いかと。バーニャカウダーみたいにしてマヨネーズなどつけて食べても旨いかも。
にんじん
(オランダ名:bospeen 英語名:carrots)
価格:一袋 1.27ユーロ
人参です。しかし日本の人参とだいぶ違う。大人の手のひらくらいの長さで、直径も細いです。小さなミニキャロット。これに新鮮な葉っぱがちゃんと先っぽまでついて、袋の中に入ってます。量はだいぶあります。日本で売っているでかい人参でいうと、6~7本分くらいはあるでしょうか。それでこの値段。
葉っぱももちろん食べられます。
味は、ハーブのような独特の香りが少しあります。煮ても、日本の人参ほど甘くありません。日本の人参はだいぶ品種改良されて、かなり糖度が高くなってしまっているかと思いますが、これは野生の原種に近い種類(古来種というべきなのか)なのではないかと推測します。
九州の地元野菜で、やたら紐みたいに長くて細い人参ありますよね?味はあれに近いです。
日本で見るような大きめの人参も売られてます。
トマト
(オランダ名 Tomaten 英語名 tomato)
価格:2個で34セント(50円くらい)
安い!こんな感じで、茎がついたまま売っています。買いたい分だけスーパーのレジに持っていくと、そこではかってくれて、重さに応じて払います。
味はといえば、全然甘くありません!日本のトマトは、日本人の好みにあわせて糖度が高めに作られているんですね。酸っぱさも甘さもそんなになくて、生で食べてそれほどおいしいというわけでもないです。
水分補給につかうか、サラダにするか、熱を加えて何か料理の材料の一つにするのがよいかもです。
サヤインゲン
(オランダ名:sperziebonen 英語名:greenbeans)
値段:164グラムで31セント
安い!たっぷり一つかみが50円前後です。
日本の隠元豆よりも、ひょろっと長くて、味はあっさりしています。
オランダの名物料理として、ゆでた隠元豆にバターやナツメグを絡め、アーモンドチップを振りかけるなどしたsperziebonenという料理があるそうな。
オランダで売っている野菜、売っていない野菜
その他、オランダでも簡単に手に入って、かつ日本で食べられるのと味などが、ほとんど変わらないのは、ブロッコリー、カリフラワー、芽キャベツ、白菜、玉ねぎ、にんにく、ねぎ、生姜、マッシュルーム、アボカド、ミニトマト、パプリカ、トウモロコシ、米なす。
こちらで手に入りにくいのは、大根(たまに市場で見かける)。
ほとんど売っているのを見たことないのは、春菊、大きなカブ、ミョウガ、里芋、八つ頭、豆苗、しめじ、エリンギ、マイタケ、かいわれ大根、三つ葉。
ヨーロッパ(オランダ)での野菜の買い方
オランダでは、バラで一個から買える野菜がたくさんあります。売り場に秤がありまして、だいたい1kg何ユーロっていうように書いてあります。好きな量をとって、近くにあるビニール袋に詰めて、レジまで持っていくと店員さんがそこではかってくれて、値段を確定してくれます。
場所によっては、野菜が置いてある場所のはかりから、値段シールが出るようになっていて、それを自分で袋に貼ればよいお店もあるようです。
ただ、シールを出してから、また量を足してしまう、不届きなお客さんを防ぐためか??レジではかってくれるお店が多いようです。
まとめ
また食べ次第ご報告します。そして、オレンジ南瓜と、チコリと、タイの赤米で作った謎の豆乳リゾットが上の写真です汗
ルームメイトの中国人が、毎日こうばしい鶏肉と野菜のいためものやオムレツを作っているのに、相変わらず煮るしか能のないわたくしでした・・・。
料理の腕が立つ人は、かなり腕の見せ所になりますよ!
オランダで入手できる果物編はこちらの記事になります!合わせてどうぞ~♪