大学には、いわゆる「学生寮」というものはなく、一般の団地やアパートなんかを借りて住みます。住人は学生が多数ですが、一般の地元の人たちも一緒に混ざって住んでる感じ。
海外生活って、特に私のように初めてだと、どんなんだかイメージ湧きにくいかと思いますが、住むところ見てみたら、急に現実的にイメージできるかもしれません??あくまでオランダの一例ですが、写真付きで内装とかをご紹介。
わたしは中国から来た女の子と二人でルームシェアしてます。
家賃は、一人あたり一月355ユーロ。部屋代が高いらしい・・・。でも、凄いのはこれ水道光熱・インターネット費用すべて含められているので、それを差し引くと、もっと安い計算になるかも。
DUWOというハウジングエージェンシーが管理してる学生向けの部屋には、調度品が備え付けられてます。
クローゼットと本棚が合体した大きな棚が、部屋の真ん中にあって、仕切りになってます。あと大きな木のデスクと、赤いチェア、ビロードっぽい深い赤のカーテン、スタンドライト、デスクライト、ベッド、それに枕やベッドセット一式、あとコルクボードもあります。
部屋の広さはだいたい、大きな空間が20畳くらいあって、それを半分ずつ分けてます。
オランダの家の特徴として、窓がとっても大きくて開放的、天井も高くて、空間的には、羽ののばせる感じです。
部屋を入ってすぐのところにある、ソファのおいてある空間。
キッチンには、IH式コンロ4つ、流しと上下に収納棚、小さな冷蔵庫一つとテーブルとイス二脚が備え付けられてます。
学生向けには、フライパン、鍋、スプーン、フォーク、お皿二枚などの基本キッチンウェアセットもパック料金でついてきました。
玄関には、インターフォンと、左はユニットバス。ぜんぶまっしろなペンキと漆喰で塗られています。
これはシャワー。シャワーカーテンは布製。ビニールじゃないです。シャワーは電話の受話器みたいに、ノブの上にかけておくようになってます。床と壁はタイル張り。
これは、ベッドカバーと、その脇に取り付けられているかっこいい写真パネル。ベッドと大体同じ大きさの、かなりでかめの白黒写真です。ライデンの街並みを撮ったもので、一ベッドに付き、一枚脇にかかってるんですが、一枚一枚違ってます。
とりあえず、めっちゃ快適は快適です。快適な点。
オランダの住宅で快適な点
スペースが広い!
ともかく西洋人のサイズに合わせて作られているせいか、はたまた日本ほど住宅が密集してないせいか、広いし、天井も高いし窓も大きいし、ゆったりできる♪
これは、どこの一軒家でもマンションでも共通して言えることかと。
部屋の中はとても暖かい
10月現在、急に寒くなってきて、今朝の最低気温は五度だったみたいです汗汗
でも部屋の中はとても暖かくて、寒さで目が覚めるとかなかったです。でも日本から冬服持ってきてないので、日中布団から出てると、ちょっと寒い・・・。今もトレーナーとジーンズに、ストール巻いてる状態。しかし日本の住宅より密閉性はよいようです。
本格的に寒くなってきたら、セントラルヒーティングが一斉に入るとのこと。
お洒落!デザイン性が高い!
ベッドシーツと写真パネル、モノクロと赤で統一された室内、ベージュ色の木の床と漆喰で塗った白い壁・・・と、ともかくスタイリッシュです。日本の畳の学生寮みたいな、彼氏彼女で銭湯に行って「赤い石鹸カタカタなって」「あなたの優しさが怖く」なっちゃうような、レトロというか裏ぶれたというか・・・ああいう風情とは縁遠いですね・・・・。
外見にしても、オランダはふつうの団地も、大きな窓枠にカラフルなふちどりがしてあったり、バルコニーで日傘さしてくつろげたり、眺める人を心地よくさせるような、ゆとりがあると思います。
虫が少ない!
コバエとクモはいますが、ゴキさんは見かけてません。(ただ古い石造りの住宅では、ゴキさんやネズミさんと遭遇したりもするそうな・・・)
でもお風呂は恋しい!!
一軒家だったりしたら、導入できると思うんですが、お風呂がない!!浴槽がないんです。シャワーのみ、かなしいよおお。
やっぱり日本人だったらゆったりバスタブに浸かって温まりたいですよねえ・・・。
こちらは、水道の蛇口から一瞬にして相当熱いお湯が出てくるので(どういうメカニズムなんだろう?)そういう意味では、シャワーを長時間浴びていればそれなりに体はあったまるのですが、やはり寂しい・・・。
そんな私は、でかいバケツを足湯用に買ってしまいました。
銭湯もオランダにはないですしねーー。スパ(サウナ)はあるらしいですが、全裸混浴とのことで勇気が出ません・・・。
トラブルもありました。
まず、シャワールームの排水溝が詰まってしまった・・・!
全然水が流れていかず、ユニットバスが水浸しに・・。しかもヘドロみたいのが浮いてくるし、なぜか台所の排水溝に流したものが、お風呂から出てくるようで、油料理をすれば、油が水にはじかれて丸くなって、ぷかぷか浮いている始末・・・。
臭いやら油で滑るやらで、泣きそうに。
しかも、インターフォンまで壊れていたのです。本当だったら、1階のマンション入り口に来ているお客さんと、電話越しに話せるはずなのですが、互いの声がまったく聞こえない状態。そのため、一度よんだ、掃除業者が留守と間違えて帰ってしまい、二週間ほど風呂なし生活をする羽目に・・・。
(オランダの排水溝は、日本よりはつまりやすいみたい。ネットなどをかぶせて使うことをおすすめするのです)
やっと来たクリーニング業者は、入れ墨をした、ちょっと強面な兄ちゃんで、わたしが事情を説明しようとしても「I know , I know」としか答えず、超ぶっきらぼう。しかし仕事は早くて、スペシャルマシーンで一瞬でつまりを解消して帰っていきました。
で、不動産屋の対応遅い!!!
って話。オランダだと、割とどこもスローペースで物事が進むのですが、インターフォン壊れてるから修理に来て・・・とメールで依頼出したら、自動返信の確認メール(これオランダで凄くよく使われる)が届きました。その内容にはすでに「もし3営業日以内に私たちから連絡なかったら、もう一回その旨連絡してください」という文言が・・・。要は「忘れてたらごめんね」ってことか???
そしたら本当に一週間経っても、まったく連絡がこない・・・。ので、もう一回修理依頼メールを送りました。しかし、音沙汰ありません・・・。
このとき、ちょうどマンションのフェイスブックページ(余った食材とか誰かにあげたりするのに便利)では、1階の乾燥機が壊れてて、オカネ払っても動かなくて困ることを、不動産管理会社に連絡してるのに、対応してくれないとかいう話題が盛り上がってました。
・・・ああこんな脱力系な対応で、ものごとはすすむのかしらん。もう緊急じゃないし、あきらめてほっとこ。と思って忘れてたら、2週間くらいしてやっとメールが。
「ケアテイカー(修理屋さん的な)が、そのうち行きますんで。あ、彼は鍵持ってるから、あなたが家にいなくても大丈夫」みたいな内容。
で、全然来る気配ないので忘れてたら、それから一週間半ほど経った今日、突然訪れましたよ!!しかも事前連絡一切なし。
ドアを開けたら、人の好さそうな、オランダ人のおっさんが、工具箱を持って立っている。「電話と冷蔵庫のドアが壊れてるんだよね」といって、さっそく電話の点検をしだす。
それから「じゃあ次はキッチンね」というので、少し慌てて「ちょっと待って」という私。キッチンの流しで洗濯物真っ最中だったのである・・。それにちょっと散らかってるし・・・しかし、おっさんは止める間もなく、「あ、大丈夫、散らかってても気にしないから」と、ずんずん入っていく・・・。
日本だったら、業者さんっておとなしくドアのところで待ってくれるよね。
まあでも、こういう、ゆるーい感じがオランダっぽくて好きかもしれん。