大学は、パートタイム職員も募集しています。
一度、この業界の心地よさ(??)にハマってしまうと、なかなか抜け出せなくて、大学や関連教育機関を、転々と渡り歩く人も続出しています。
今回は、大学でパートしたり、契約書をかわして働くのって、どんな感じなのかをレポートしてみたいと思います!
大学によって、まちまちなところもあると思いますが、これは某国立大学の一例なので参考にどうぞ☆
パートタイム職員と契約職員の違い
まず、非常勤職員には、パートタイムと契約の二種類があります。
パートタイム職員の待遇
労働時間
パートタイム職員は、いわゆる「パートで働く」といった時にイメージされるような働き方で大体合っていると思います。・・・って、超ざっくりいっていますが・・・。
基本的に労働時間は短め。
朝9時半から夕方16時半とか、もっと短いと週4日で、一日4~5時間とか、そんな求人もあります。
で、お給料は時給制。働いた分だけ貰えます。
なので、主婦層の方が多く働かれています。
30代後半~50代が多いです。20代後半から30代前半もいます。
超パワフル!女が一番パワフルな時期!?なのかは分かりませんが、いつも元気をもらっていました。
そういう意味では、女性の多い職場なので、男性だと多少やりづらいところもあるかもしれません。・・・いや、珍重される可能性はありますが、もしかすると女性のパートさんが多いと、男性は採用してもらえにくい傾向もあるかもしれません。
雇う側も、なじめなかったら、可哀想とか思ってしまいますので・・。
時給
時給はまちまちでした。職務内容や地域差もあると思います。首都圏の大学でしたら、時給1,000~1,300円くらいになるかと思います。
一日7時間、月に20日働くとすると、14万円で、ここから保険料などが引かれてしまいますので、手取りとしては、そんなに多くないですね・・・。
契約職員の待遇
一方、契約職員は常勤職員と変わらない感じでバリバリ働くポジションが多かったです。労働時間も、基本が朝の8時半から午後5時15分まで。残業も、そこそこありました。
で、契約職員は年俸制なんです。けど、パートタイム職員よりは、だいぶお給料は多くて、400万~600万くらいの人も割といました。
ボーナスも組み込まれていたと思います。
ただ年俸制ということは、残業代は付かないです。
ポジションにもよりますが、忙しい部署では、これはちょっと悲しいですね。
しかし、やたらと暇な部署だと、毎日定時上がりのわりに、年俸は600万くらい貰えるなど、好待遇すぎて、むしろ羨ましくなる場所もありました・・・。
特に、予算が潤沢な場所だと、人を沢山雇用する余裕が出ますので、その分一人当たりの仕事量は少なくなるわけです。
その辺の嗅ぎわけが、事前に出来るといいですね。
パートタイム職員と契約職員に共通すること
雇用期間
だいたい、3年か5年契約になっています。
この期間が切れたら、いったん雇い止めになってしまうケースが多いです。(例外もありますが)、(これは、それ以上働くと正社員にしなければいけないという条例があるためです。本当は労働者を守るための法律のはずが、わりと本末転倒には使われちゃっていますよねえ・・・。)
こういう場合は、次の仕事先として、また同じような大学事務や研究機関(〇〇研究所等・・・)の非常勤を選ぶ人も多いです。
いちど教育研究機関で働いてしまえば、採用する側からは「勝手が分かっている即戦力」ととらえられて、採用されやすくなります。
そして、やはり民間企業に比べると、ゆるゆる仕事出来る場合が多いせいか、ずっとこういう教育機関系でパートを転々とする人も多いです。
(お客様商売ではないので、売上ノルマや、顧客への気遣いなどを、気にしなくても良いところは楽かもしれません。仕事内容も、そこそこルーティン化されているので、変則的な対応を求められることも少ないです)
非常勤職員から、正規職員への採用はある?
非常勤職員から、正職員への採用は、めったにないです。ただ、正職員の採用試験を受ける前に、アルバイトやパートなどで勤務経験があると、試験に有利になることはあります。
しばらく大学図書館でパートとして働いて、職員採用試験を受けて、正職員になった人もいます。志望動機は作りやすいですし、雇う側も、どういう人かわかっていて安心して雇えるので、受かる確率はかなり上がることと思います。
こんなふうに、何か採用試験を受ける形で、経験者を雇うという意味ではチャンスは結構あると思います。中途雇用なんかの場合にも、大学などで働いていた経験があると強みになりますね。
パートタイム職員の問題点やデメリットは?
これは、どこの会社にも言えることですが、時折、パートタイムや派遣社員の方が、正社員よりも仕事をしている・・・あるいはほぼ同等の仕事をしていて割に合わない・・・ということはあると思います。
大学の場合は、わりとパートタイム職員の業務と正職員の業務の区別はハッキリしている方なので、民間に比べると問題になりにくいとは思いますが・・・。
ただ契約職員の場合は、待遇なども職員と変わらない、あるいは、正規職員よりも、かえっていいくらいでも、雇用期間が限定されている中で、正職員と同じような仕事をしなくてはいけないという点はデメリットと言えるでしょう。
また、逆にパートタイム職員の場合は、あまりに業務が単純すぎて、物足りなく感じるケースもあるかもしれません。
(簡単な学生対応や、書類作りなど・・・)
部署によっても、けっこう、業務がゆるゆるしているか、わりと、ばりばり働くかは差が出てきます。けれど、労働意欲が高くて、ばりばり働くことに喜びを感じる!!なんていう方は、契約職員の募集を選ぶ方がいいかもしれません。
(正規職員採用試験を受ける手もあります)
また、女性が多い職場ですので、女同士でつるむのが、めっちゃニガテ!っていう人にはきついかも。まあでも、通常程度の社交性があれば問題ないとは思いますが。
あと、合わない人がいると、人間関係的に職場に行きたくなくなるのは、どんな会社でも一緒ですね。
大学だと、先生や職員の中に、たまに民間社会ではやっていけないのでは??というような感じの、引きこもったような人や、神経質な人や、こうるさい人がいる場合もあります・・・。しかしこればっかりは、働いてみないと何とも言えませんね。面接時の雰囲気を見るしかないかも・・・。
大学でパートタイムや契約職員で働くメリットは?
大学設備が使えるというのはあります。
よく学内のテニスコートで遊んでいるパートさんもいました。土日にもテニスコートに来て練習していたり。
あとは、忙しい時も、民間企業よりは、どこかゆったりはしているかもしれません。
物理的に、空間が広く作られているというのも寄与しているかもしれませんが。
緑が多いキャンパスだったら、ちょっと散歩して気を紛らわしたりもできます。
あとは、休日に娘や息子を散歩に連れてきて、どことなく大学やら勉強やらに意識を向けさせる・・・??という間接的教育ママな手法も取れるかも・・・。
持っていると有利な資格やスキルは?
まずはワードやエクセル、特にエクセルの関数にも詳しいこと、(経理事務)
英語や語学ができること(留学生課)
秘書検定(一般事務、広報、秘書室)
こういうものが履歴書に書き込めると、評価が上がると思います。
あとは、やっぱり同業種の学校や研究機関での勤務経験があっても、かなり有利です。