交換留学でヨーロッパはオランダに行っておりました。半年でしたが、色々楽しいことも大変だったこともありました。では何が辛かったのかを書いてみたいと思います。
定番から、意外なものまで色々あります。
(でも基本的に楽しかった思い出が多い・・・)
【目次】
- 1、言葉が聞き取れないので会話に参加できない
- 2、日本のお風呂が恋しすぎた
- 3、短足で目が小さいというコンプレックス
- 4、オートロックに締め出される
- 5、帽子をかぶれない、日傘が差せない
- 6、子どもにニイハオと言われる
- 7、日本人は子供っぽく見える
- 8、サイズが合う洋服が見つからない
- 9、日本に帰りたくなさ過ぎた
1、言葉が聞き取れないので会話に参加できない
まずは定番のコレ。
オランダはオランダ語が母語ですが、英語がほぼ公用語みたいな勢いのため、留学生同士も、ほとんど英語でコミュニケーションを取ります。
オランダの大学では英語オンリーで単位を取れるコースも多いため、世界各国からそれを知って集って来る留学生が多いので、オランダ語喋れる人の方がレアでした(;^ω^)
私も、オランダ語は全く喋れません・・・。
英語レベルは、TOEFLiBT104点くらいで出発しました。リーディングはそこそこできても、スピーキングが弱かったです。
でも教材やTOELのリスニングなら、7割くらいは聞き取れるようにはなっていました。
しかし!!!
現地に着いたら、周囲の会話が壮絶に早くて、聞き取れず・・。
ヨーロッパ人も英語は得意ですし、特に・・・英語ネイティブスピーカー同士の会話が難易度高かったです。
アメリカ人とイギリス人とインド人が、それぞれのお国訛りでワーッと喋っていると、2割くらいしか聞き取れない・・・(;^ω^)
断片的に聞こえてくる言葉を拾うと、なんだかとっても面白そうな話題ぽかったのですが・・・。喫茶店の道端オープンテラスで30分ほど休憩して、その際の雑談だったのですが、私は結局一言も発することが出来ず。。ただ、頷いていましたw
その時、渡航直前まで時間がなくて、あまり英語を勉強していなかったことを後悔しました・・・。
特に、ドラマのリスニングをしてこなかったこと!!
TOEFLとかアカデミック英語の対策本やっていても、日常会話に参加するには、はっきりいってほとんど役に立ちません。
勿論、授業はある程度聴けるようになるので意味はあると思いますが・・・。
今から渡航する人にはアメリカの「Friends」「Sex and the city」イギリス英語だったら「hotel babylon」などを、最初から最後まで見通す勢いで、リスニング力高めていくのを、絶賛おすすめしますよ!
YouTubeとかで無料で見れますし!
会話に参加できなければ、友達作るのも難しくなります・・・。
私は、わりと一人で過ごすのが好きなので、そんなに苦にはなりませんでしたが、10代とか20代前半で、友達がなかなか出来ないと、つらいと思う人も多いかもしれませんね。
私は日本にいてさえ、なかなか友達を作れるタイプではありませんでしたので、日本の大学にいた時と大差はありませんでしたがw、日本でいつも友達に囲まれてきたっていう人はギャップが辛いかもです。
そんな時の対処法としては、渡航前に「無事に帰って来ることだけが目標」みたいに気楽に構えて、「友達出来なくてもいいや~」くらいの気構えでいるといいと思います。
言葉が分からなければ、取り合えず他の人と同調して適当に楽しそうにしていれば、まあいいんじゃないですかねえ(適当・・・)
また、おすすめなのは言語交換相手を探すことです。
これをやると、マンツーマンで話せるので超高速の英語にたじろぐこともなく、向こうも日本に興味を持ってくれている人なので、仲良くなりやすい・・・というのがあります。
留学に来てみたものの、友達をどうやって作ればいいんだろう?と悩んでいる場合は、まずおすすめの方法です。
詳しい方法は以下の記事に書きました。
2、日本のお風呂が恋しすぎた
何気に、一番つらかったのはこれかもしれない・・・。
欧米には日本のように湯舟に入って、ゆったり入浴してリラックス・・・という習慣がありません。
なので学生寮や、一般のアパートでもシャワーしか付いていないところが、とても多いです。日本人にはつらいですよね。
例え浴槽があっても、いわゆるジャグジーというのか、横に長くて、縦が短いので、首の下まで、すっぽりとお湯に浸かって体を温めるということが出来ません。。。
夏場はいいんです。
でも秋口から寒くなってきます。
オランダはセントラルヒーティングで、外気がマイナスでも部屋の中はポッカポカ、セーターだけで過ごせる・・のですが、とはいえやはり、眠る前にはお風呂に入って体を温めたくなるものです。
対策としては、シャワーを高温で長く浴びる・・とかいうのをやってました・・・。
学生アパートでは家賃は光熱費込みで、いつも定額だったため、いくらお湯を使おうとも値段は変わりません。
そこで、お湯は50度くらいの、熱すぎないギリギリくらいな温度に調整して、15分以上は浴びておりました・・。
お腹や首筋に重点的に当てていると、だんだん体がポカポカしてきます。
そしてポカポカしているうちに、ベッドに潜り込む・・という感じです。
あ、ちなみにオランダのベッドリネン類は日本と違っています。
日本では、冬場はタオルケット、掛布団、毛布、ベッドカバー・・・というように最大四枚くらい使いますよね。
けれどオランダでは、掛布団のみです。しかも、割と薄いです。
これで平気なのは、それだけ室内が暖かいということではあるのですが。
埃も出にくいので、暖房が効いている限りは、それなりに快適です。
もう一つの対策としては、大きなバケツを足湯用に購入しました!
日本円にして900円くらいだったので、安いです。
このバケツにお湯をひたし、足を突っ込んで暖まっていました。
膝下を浸していると、暖まった血流が全身に流れますので、顔は上気し、冬でもうっすらと汗ばむほどです。これは、入浴ラブな日本人には、湯舟に浸かることの代替として、かなりおすすめです。
留学に持って行きたい意外なものリストには、バケツも入れてあります(笑)
ただ荷物になりますので、現地調達でもいいかもしれません。
3、短足で目が小さいというコンプレックス
これは、個人にもよると思いますが、東北アジア人は大体、目が細くて、脚が短めな人が多いですよね・・・(;^ω^)
私もその例に漏れず・・・・。
まあ気にしなきゃいいのですが、欧米人、、とくにオランダ人は、まず足が長い!です!
世界一平均身長の高いオランダですから、それはつまり、特に足が他の民族よりも長いということです。
何かのスピーチでアメリカ人ですら、「脚のひょろ長いオランダ人に囲まれて・・」みたいに言っておりました。
残酷なのは、身長が同じなのに、腰の位置が全然違う!腰が高い!!みたいなことが、往々にしてあることですね。
これは凹みます。
もちろん、目鼻立ちもクッキリしています。オランダは多人種国家なのですが、アジア人は少なく、中東の人、アフリカ系の人も基本的に濃い顔です。
アジア系でも、インド人、インドネシア人なども、日本人よりはクッキリしたお顔ですね。
たまにイタリア人など南ヨーロッパの人と会うと、小柄なので少しほっとしますw
なので一人の旅人として他の人を見る分には、「美男美女の宝庫!目の保養になる~💛」と天国ではあるのですが(笑)、それはつまり、美のスタンダードが高い・・・ということでもあるので、ふと自分の顔を省みると、あっさりし過ぎていて物足りなく、日本にいた時よりも化粧を濃くしたくなってきますw
実際、向こうに住んでいるアジア系の人は割と化粧が濃いことも多いような。化粧をしっかりしないと、周りのレベルから格段に見劣りしそうで、焦る・・・という理由があるかもしれません。
まあ、しかし身なりをちゃんとするモチベーションが出来るということで、これはプラスに捉えるより仕方ないかなあ~。
4、オートロックに締め出される
うっかりすると大変なことになります。
他のヨーロッパ諸国でも、そういう国はあるかもしれませんが、オランダではドアがオートロックでした。
ホテルだけではなく、普通のアパートも大抵オートロックです。
日本では、出かける時は鍵をかけて出ますので、まず忘れることはないですよね。
なのですが、オランダでは、うっかり部屋に鍵を忘れると、入れなくなります。
しかも大家さんは常駐していなかったりします。
管理会社まで鍵を取りに行かないといけませんが、週末は空いていなかったりします・・(;^ω^)
週末に呼び出すと100€くらい取られます(;^ω^)
ホテルに泊まった方が安い!
そして、スマホや財布を身に付けて締め出されるならば、まだしも救いがありますが、ちょっとゴミ出しに・・・とカジュアルに出かけようとして、たまたまそれらを持っていなかったら、かなり悲惨なことになりますので注意しましょう・・・。
忘れっぽい人は、ドアに「鍵」と紙に書いて貼っておくのが良いと思います。
5、帽子をかぶれない、日傘が差せない
何気に辛かったのがコレ。
私は日焼け対策万全にしたい派です。シミが出来やすい体質のため・・・。
日本女性は、「美白命」というところがありますから、対策している人は多いですよね。
夏は帽子をかぶったり、手袋したり、日傘を差したり・・・。
なのですがヨーロッパでは、美白よりも日焼けした小麦色の肌の方が、セレブっぽいとされていて人気です。リゾートでゆったり過ごせる人、という印象なのでしょうね。
また、もともとの肌色が白いので、差別化できるのは小麦色なのかもしれません。
日本と逆ですねー。人間は自分と違うものを求めるのか・・・。
ともかくそういう背景のため、真夏の日差しが強い時も、オランダの女性は帽子をかぶりません!日傘なんか絶対差さない・・・。
日焼け止めクリームは塗っていますけどね。
帽子は現地でも売っているので、かぶる人はいるはずですが、なぜかほとんど見たことがありませんでした。
そんなわけで、帽子をかぶっていると目立ちます・・・。
通行人に「いい帽子かぶってるじゃん!」と誉められることはありましたが(笑)
なので、なるべくかぶらないようにしていました。当然日焼けしやすくなります。
これは地味につらかったですね・・・。
向こうの人はサングラスをかけます。(目の色素も薄いため)
目からの紫外線でも日焼けしますので、せめてそれは防ぐために、サングラスは持って行くのをおすすめします。
現地人ぽくなれますし。
6、子どもにニイハオと言われる
別に、中国人に間違われるのは全然いいんです。
はっきりいって、中国、韓国、台湾、日本、時にベトナムなどの人は自分たちからしても、区別がつかないことは多いです。
ましてや、東北アジア人を見慣れていない西洋の人からすれば、見分けは付きにくいと思います。
日本人が、西洋人とみるや、ついついアメリカ人だと思ってしまうのと似ていますね・・。
違いについてはちなみに以下の記事に書いてます。
なんで、道端で「ニイハオ!」と呼ばれるのは単なる挨拶なので構いませんが、「あれ?もしかして、からかってんのか??」みたいな言われ方をする時も、結構あります。
流石に、大人は露骨にからかってくることはありませんが・・・。
文字面だけ見れば単に挨拶なんですけどね。表情とかで、分かります。
個人的な体験では、移民系の子供(モロッコ、トルコ系とか)がよく言ってきたような・・・。でも純オランダ人の子供が言ってくることもあるそうな・・・。
最初にこれを言われた時は、うまく反応できませんでした。
しかし、色々実験してみようと思い、次にまた「ニーハオ!」と言われた時には、元気よく笑顔で「ニイハオ!」と答えました。
すると、なぜか言ってきた女の子はビックリしたようで仲間のところにいって「ニイハオって返された―」みたいに話してたっぽかったです(笑)
色々対処を試して反応を楽しむくらいの余裕の心構えでいられれば一番なんですけどねえ。
大人が言って来ることは、悪意はなさげなことが多いので(実際中国人はたくさんいますので、アジア人はたいてい中国人だと思われる)普通に「ハロー」とか「ニーハオ」とか返事しています。「コンニチワ」って返してもいいとは思います。
この件やオランダに人種差別はあるのか??ということについては以下の記事で書きました。
7、日本人は子供っぽく見える
私の場合は、年増で渡航したので、若く見られてかえって嬉しかったですが、本当に若い人たちからすると、引け目を感じる場合もあるかもしれませんね。
欧米の大学生は、本当に大人っぽいです。感覚としては、日本人よりも7歳くらい大人に見えます。20歳だったら、日本人の27歳くらいに見えます。背丈が大きいこともありますが、ちゃんと中身が成熟している人も日本より多い印象がありました。
(この辺りは人にもよりますが・・)
日本は、島国ですし、ぶっちゃけ日本の外側の世界のことなど、あまり知らなくても生きていけますよね。
だからなのでしょう、日本の若者はノンポリというか、政治や社会について全然興味を持っていない人が多いです。
でもヨーロッパは大陸です。
常に、外国から人が流入してきます。外国人と話す機会も多いですし、外交をうまくやらないと生き残れません。だからでしょう、ヨーロッパの若者は普通のこととして、政治や社会についてちゃんと目を向けている人が多かったです。
留学生同士で、世界情勢についての話題をすることなんかは、それなりにあります。なので、この辺の意見を自分なりに言えるようになっておいた方がいいかもしれません。
8、サイズが合う洋服が見つからない
大抵の服が、日本よりも大きめサイズなので、着るとダボッとしてしまいます。
それと、オランダでは地味な服が多くて、あまり洋服のバリエーションがありませんでした。
日本って何気にファッション大国なんだなあと思いました。
フレンチテイスト、エスニック、シック、ギャル系、お嬢様プリティ系・・・など、色々なジャンルの洋服が選べますよね。
オランダでは、シックなものが90%くらいを占めてました。
日本みたいに可愛い系ファッションはまずないです。
夏も涼しいため、そこまで冬とラインナップは変わりません。お店には常に、四季を通して同じような服が売られている感じです。
お洒落なものを手に入れたかったら、古着屋さんとかに行くといいかもしれません。
あと個人的には「プル&ベアー」というブランドが好きでした。
これは、日本みたいに洋服のバリエーションが揃っていて、しかも安いです。
日本でも展開している「フォーエバー21」系列の会社がやってます。
9、日本に帰りたくなさ過ぎた
何気に、けっこうこれもつらかった・・・。
帰国が近づいてきたら、毎日帰りたく無さ過ぎて、泣けてきました・・・。心配してたのと反対です。
帰りの飛行機ではマジ泣きしてました(笑)
留学生活の何がそんなに良かったのか・・・。
一つには、色んな国の人と交流しつつ海外で過ごすことが、昔から自分の夢としてあったことです。やっとそれが叶った、夢のような生活でした。
あと、食費が安かったのもあります。
日本の野菜や果物の高さは本当にクレイジー。
同じお金で、オランダでは3倍くらいの量が変えましたので、食生活が豊かになっていました。生活必需品も、概して安いです。
そして空気が綺麗でした!
日本よりも人口は少なく、私は日本で都市部に住んでいたこともあり、つねに煤煙に囲まれて生活していたんだなあと再認識しました。
日本では、ちょっと道路に出れば、排気ガスを吸うし、歩き煙草の煙が顔にかかってくるし、洗濯物をベランダに干してたら、近所でドラム缶で何か燃やしている煙が漂ってきて、せっかく洗った洗濯物が煙くなるし・・・
そういう煩わしさから解放された日々でした。
空気が綺麗なせいか、日本では定期的に襲う、アレルギー性鼻炎が、半年間で一回も起こりませんでした。
また、オランダの人々はとてもリラックスしている人が多くて、駅員さんや店員さんとやり取りする時にも、心和むことが多かったです。もちろん不愛想な人もいますが。
そんなわけで、オランダでの留学生活は非常に快適だったんです。
日本に帰りたくなくて辛かったです。