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オランダはクリスマスよりもシンタクロース!(サンタじゃないのよ、むしろサンタクロースの起源)

sinterklaas

 11月。オランダは今、秋も終わりに近づいてきて曇りと小雨と、晴れ間が一日のうちで代わる代わるに訪れる季節が来ています・・・。

 そして、あの赤い服をきて白いひげを生やした、プレゼントくれる人の気配がひしひしと迫ってきています・・・。そう、それは・・・・

「シンタクロース!!」のおじさんです。

「ん?シンタクロース??なんか変じゃない??」

「サンタクロースじゃないの??」と思ったそこのあなた・・・正解。

そうなんです、オランダにはサンタクロースじゃなくって「シ」ンタクロースが来るんですよ!なんじゃいそれ。

というわけでシンタクロースとサンタクロースの違いについて調べてみたりします。

 

サンタクロースVSシンタクロース:見た目の違い

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サンタさんと言えば、こんなイメージ!赤いモコモコした上下に、ベルトをしめて、頭には小人みたいな三角帽子。長いひげに、ずた袋みたいなのを持っています。そして、トナカイが引く橇に乗ってやってきますね。

 これを見慣れていると、シンタクロースは、何か微妙な違和感が・・・・。

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どじゃーん!

シンタクロース様のおな~り~!確かに、赤い服と、白くて長いふっさふさのお髭は共通していますが・・・。な、何か違う・・・。

 まず頭にかぶっている帽子には、十字架が入っています。そして、もっさりした服ではなく、マントとワンピースのようなものをまとっています。これは教皇みたいな服装ですね。そしててっぺんがくるくるカールした杖をついています。大きな本も抱えてますが、これには子供たちの日ごろの行いが記されていて、良い子でいたら、プレゼントをくれるってことのようです。

 私だけかもしれませんが、どこかの映画やらコメディやらで見た記憶のある、中世の教会の、異端審問の審問官を思い出して、なんか怖いなーとうっすら感じます。サンタクロースが庶民的な恰好なのに対して、シンタクロースはもっと社会的地位が上の人に見えますね。

 そして橇ではなく、「アメリゴ」と呼ばれる白馬に乗ってます。また、トナカイではなくて、黒い顔のお伴を従えているのです。

このお伴は「ズワルトビート」と呼ばれていて、何人もいてシンタクロースがプレゼントを配るお手伝いをするんです。

 しかし顔が黒いことが、黒人奴隷を想起させることもあって、ポリティカル・コレクトネスの観点から、最近では、顔を黄色く塗ったり青く塗ったりと、他の色も試されています。顔がもともと黒いのは、煙突に入るから煤で汚れるんではないかという説もあるそうです。

 

シンタクロースの起源とは?

 シンタクロースは、別名「聖ニコラス」です。そして、聖ニコラスを祝う国はオランダの他にもベルギー、リュクセンブルグ、北フランスなど近接する地域が該当します。

 それからドイツ、オーストリア、スイス、ギリシャ、ハンガリー、クロアチア、セルビア、などなどヨーロッパの中央から西の方で、聖ニコラス起源のお祝いが開かれます。

 聖ニコラスは、三世紀に小アジア(今のトルコ)で生まれた聖人で、数々の奇跡(木こりの子供を生き返らせたり)でも知られていて、秘密でこっそりと、人々にギフトを与えることもあったというのが、シンタクロースの起源になってます。

 人々が脱いだ靴の中に、そっとコインを入れておいたといいます。

 

シンタクロースの方がサンタクロースよりも先!

実は、サンタクロースという名前は、オランダ語の「シンタクロース」に由来しているのです。そして「シンタクロース」はというと、「セイント・ニコラス」が、訛りまくっていつの間にか「シンタクロース」になったという・・・。確かに「セイント・ニコラス」って、超早口で10回くらい言っていると、「シンタクロース」になってくるような・・・笑

 

シンタクロース祭(聖ニコラス祭)は12月5日!

Intocht Sinterklaas

 まずシンタクロースは11月中旬(11月11日以降の、最初の土曜日)に、船に乗ってオランダに上陸します!(スペインから来るとされている)。そして、子供たちが歌を歌って彼を迎え、彼は、お伴の助けをかりつつ、子供たちにキャンディーや小さなジンジャークッキーを投げ与えます。

 この様子はテレビ中継までされるのです。港を持つ街ではたいてい、シンタクロース到着フェスティバルが催されるそうです。

 それから、12月5日までの間、シンタクロースは学校、病院、ショッピングモールなどを白い馬で巡回して、おりこうさんにしていた子には、煙突からプレゼントを入れてくれるといわれています。

 煙突の隣に靴を置き、靴の中にはシンタクロースの馬のために干し草を入れたり、横にズワルトビートのためのビールを置いておいたりします。すると翌朝、ちょっとしたお菓子がそこに入っているのです。

 やっぱり12月5日が贈り物をするメインの日ということで、この日はいわゆる「クリスマス」と同じような雰囲気の日です。子供たちは、部屋のどこかにプレゼントが隠れているよ、というズワルトビートの置手紙を見つけたり、両親と協力したお隣さんが、玄関にプレゼントの包みを置き去りにして隠れたりなど、家庭によって、プレゼントの渡し方には色々とバリエーションがあるようです。

 だいたいは子供たちのためのお祭りなので、13歳くらいまでプレゼントがもらえるようです。この日にギフトをもらうので、クリスマスには貰えないこともよくあるみたいです。

 クリスマスはクリスマスで、やっぱりお祝いするみたいなんですけどね。

この違いについては、今度オランダ人の人に聞いてみようと思います!

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