大学院入試では、英語が必須のところが多いですね。それも大学学部受験の時とは違って、選択問題はほとんどなくて、ゴリゴリと長めの英文を、日本語に翻訳しないといけないところが多いです。
英文ライティングまで課してくる大学は少ないのが救いですが・・・。
さて、私も急に大学院受験を決意したので、ハッキリ言って英語は学部を受験した時以下のレベルにまで落ちていました・・・。
しかし、なんとか英文解釈に自信がつくまでにはなり、入試面接でも教授に誉めてもらえました♪
長文の英文読解&解釈、コツを書いておきます。
目次
大学院入試英単語に、おススメの参考書
学部受験してから、英語なんてもう全然勉強してないよ!という場合は、基礎から取り返す必要があります。
まずはやっぱり定番の「ターゲット英単語」。これは必須になります。
これが終わったら、こちらの「院単」。
日本の大学院入試で頻出する単語が集められています。単語に関しては基本的には、この「ターゲット」と「院単」だけでも充分かと思います。
ただ専門分野の特殊な単語も出題される場合は、そうした単語も追加で覚えると万全です。
「院単」には「心理院単」といって、心理学で使う英単語が網羅されているものも出ていたりします。
あとは、英語テストのTOEFLは大学や大学院準備のためのスコアをはかりますので、TOEFL用の英単語集でも有効ですね。
英単語を覚えるコツ
とりあえず、暗記カードを作るのは一番効率的と思います。
(私は、無印良品のカードを愛用)
持ち運びが便利なので、レジに並んでいる時や電車の中など隙間時間を使えるし、覚えてない単語だけ繰り返しチャレンジすることもできますので・・。ただ、その場合でもちょっとしたコツがあります。
英単語を覚える時、むやみに、六回くらいとかノートに書いて覚えるようにするって方はいませんか?・・・というか私がそうでした。でもこれって、実はそんなに効率はよくないのではと思っています。
それから、表に日本語の意味、裏に英語を書くと思いますが、この時、意味を1個しか書いてなかったりしないでしょうか。これも、個人的には効率よくないと思います。
ではどうするのか。
まず、英単語の意味は、必ずテキストに載っている意味をなるべく多く書きましょう。例えば、"designate"だったら「任命する、示す、名付ける、呼ぶ」など、色々な意味があります。
それを全部書いておきます。そして、これらの意味をじっくり眺めます。
そして、意味の間の共通点を、なんとなくでもいいので、頭の中でイメージしてみましょう。「任命する」は、「社長」とかの肩書をある人に与えることなので「名付ける」にも繋がりますよね。そして、その肩書で「呼ぶ」ことにもなります。
こんな感じで、一つの意味よりも、全体的なイメージを把握しておくようにします。
そして、発音記号も一緒に書いておきましょう。覚える時に、声に出した方が音声が自分の頭に響くという刺激があるので、効率的かと思います。
それと、接頭辞がついている単語だったら、覚えやすくなるので、注目しましょう。
「pre」「de」「re」とか、こういうやつです。
「decompose」は「compose」の否定というか解消になるので「分解する、腐る」とかそうなりますよね。
「preeminent」も「eminent」に最上位や、前に来るものという意味の「pre」が来ますので、「飛び抜けた」等の意味になっています。
あと、駄洒落は臆面なく味方につけましょう!!いやー、本当に馬鹿にできないんですよ、駄洒落の力って(笑)
「molecule」は「漏れ来る分子」って覚えようとか、「acquiese」は「黙って従う、同意する」という意味なので「悪がeasyにできる、、アクイーズ」なんて覚えたりしますね。(???)
そしてこの語呂合わせは、出来るだけとっびで変で印象に残るものほどいいです。年号でも「1582苺パンツ」とか有名ですね。
なので、なかなか覚えられない単語があったら、それを繰り返すのではなく、立ち止まって、語呂合わせを考えましょう。
うまい語呂を思いつければ、一発で記憶に定着します!
英単語を覚えるコツ まとめ
というわけで、まとめると
- 単語の持つ複数の意味を書いて、全体的イメージを思い浮かべる
- 発音記号も一緒に書いて、声に出す
- 接頭辞などに注目する
- 語呂合わせ、駄洒落を思う存分利用する
この4点に気を付ければ、かなり効率的に単語を暗記できるはず・・・です!
英文解釈をする上で、おすすめの参考書
これ、本当に定番です・・・。学部入試の時は途中までしかやってなかった記憶がありますが(;^ω^)
本当に名参考書。これ一冊をやるだけでも、かなり力がつきます。
これは大学院入試レベルの文章が収録されています。
しかも割と有名な著者の格調高い名文やウィットとユーモアにあふれた文章もあったりして、普通に読書としても楽しめるセレクションになってます。
これに収録されている文章は短いものが多いので、この本が終わったら、次は、難易度高めだけど、やりごたえある以下の参考書をおススメします。
この本は本当に隠れた名著で、知る人ぞ知る英文解釈本なのですが、これ一冊やり切れば、ハッキリ言って怖いものなし!くらいの実力がつくことは間違いないです。
それでも物足りなければ、3巻まで出ているので、やってください。
これ、著者の文章も独特で面白いんですよ。
子どもの頃は靴を買うお金がなくて、裸足で学校に通っていたというほど貧乏。だけど、東大一本なら受験させてやる!と親にいわれ、見事に東大合格したという秀才です。
卒業後は親も含め一家を背負って、サラリーマンをするかたわら、英文添削などもやっていたといいます
大学在学中は、澁澤龍彦の下訳も引き受けていたそうで、なるほど、文体が澁澤っぽいんですよねw
毒舌でダンディな文体で、巷の英文解釈法を時にけなし、読者も挑発してくれます。ラサール石井とかも推薦文書いてました(笑)
英文読解のコツ
- 全体を見渡す目を持ちましょう。
まだ英文を読むのに不慣れな時は特に、近視眼的になってしまいます。一文一文にとらわれちゃうわけです。
しかし英語は日本語と文法や言葉の順序が違いますので、ともかく一文がうまく頭に入ってこない時も、その先の3センテンスくらいは、まとめてひとかたまりとして読むといいです。
そうすると、何がいいたいか分かることが多いです。
- 接続詞に注意しましょう。
よく言われることですが、However とか In addition とか、繋ぎ言葉に注目です。
前者がくれば、逆説なので、あ、この後前までで述べられていたこととは反対の主張が来るんだな、とか予測が立てられます。
こういうふうに内容を予測して読んでいくと、読みやすいし、知らない単語が出てきても推測しやすくなります。
- 必ず日本語訳を書き起こしましょう。
これが凄くすごく大事!
英文をただ目で読んで、回答を見て答え合わせ・・・というのだと、効率悪いです。
面倒でも、いちいち英文全体を日本語に翻訳してノートに書きましょう。
書き起こすことで、理解したつもりで全然読めていなかった箇所にも気づきますし、体験としてインパクトがあるので身に付きやすいです。
そして、回答を見て、赤ペンで自分の答えを添削しましょう。
どこが間違っていたのかそのポイントを書き出します。
そうしてノートが一冊できたら赤ペンのところだけ見直せば、自分がどういう場所でつまづきやすいのかが分かります。
ともかく、これは必須!
絶対に書き起こすようにしましょう。
- 大学の英文読解授業にもぐろう!
そして、受験本番では時間制限がありますよね。
この緊張感に慣れておくのもポイント。
母校や、近隣の大学で、たぶん大学院英語対策の授業や、英文読解のゼミがあると思います。
そういう授業にもぐりましょう。
(正規に登録できれば登録しましょう)
テストをその場でやってくれる授業があれば一番いいです。
制限時間内に解くことに慣れますし、他の人の模範解答が参考になったりします。
まとめると、
- 3センテンスくらいをまとめて見る
- 接続詞に注意して予測しながら読む
- 必ず日本語に訳して赤ペンで添削
- 大学の授業を利用する
こんな感じです。
テスト本番の時は、分からない箇所は推測の文章を書くか空白にしておいて、時間が余ったら埋めるといいですね。
こんなところです。
英文法については、直接文法問題が出ることは少ないので、読解しながら学ぶのでも大丈夫と思いますが、あまりに文法を忘れている場合は、学部レベルは復習しておいた方がいいかもしれません。
英文読解は、ともかく積み重ね。
日頃の筋トレのような感じで、最初は読むのに抵抗があっても、英文読解筋力がついてくると、読む前に構えなくても平気になってきます。だんだん、気楽に読めるように・・。
英語が読めると、英文ニュースサイトが見れたり、色々と情報源も広がります。世界も広げられますので、入試のためだけでなく、やっておいて損はない科目だと思います。